【藪にらみ放談】民主党代表選・4候補を斬る!(記者クラブ『公開討論会』から)

 民主党代表選に立候補した4候補が12日、日本記者クラブで公開討論会を行った。
 各候補者の主張の中心は「離党者を出した責任問題」や「挙党一致体制」など党内政局論で日本をどうするという政策論は刺身のツマになってしまった。各候補者の政策主張は論理性と大局的見地に欠け、自らが党のトップとして政治を行う上での理念・信念がいまひとつ明確さを欠いた。各候補の主張の矛盾を取り上げる。

 鹿野道彦前農相は経済政策として「財政再建も経済成長も社会保障も一緒に取り組む」という。高福祉の社会保障は日本の財政状況を考えれば当然国民は高負担になる。高い税は経済活動に負のインセンティブをもたらし、経済成長を阻む。税負担を軽くすれば日本の財政状況はさらに悪くなる。鹿野候補者は経済の基礎理論をどのように考えているのか。
 
 原口一博元総務相は「スマートグリッドなどに資本を集中投入」するという。スマートグリッドは産業波及効果や製品一単位当たりの利用者でみる市場規模は自動車と匹敵するだろうが、商品単価が小さいから金額でみた市場規模は比較にならないくらい小さい。
 また技術的には欧米企業が先行しており日本企業はどの程度のシェアを取れるか疑問。ましてや「北方領土問題へ日ロの経済協力を進める」はどいう考えなのだろう。国家間での「政経分離」は今日の世界の趨勢である。原口候補者は総務相当時、通信回線割り当て問題では宇宙人的発想で総務省担当者をさんざん悩ませた単細胞ぶりは相変わらずなようである。
 
 赤松博隆元農相は「開国は賛成だが、TPPは慎重に」という。農業問題など開国に難問を抱える日本にとって、TPPでいかに有利な条件を勝ち取るかが、言い換えれば早期に参加して主導権を握ることが最大の課題だという認識があるのだろうか。開国するならば、開国の効果をいかに最大限に引き出すかという視点があるのかということ。
 
 野田首相は「税と社会保障の一体改革」で息切れしてしまった。戦術面では駆け引きもあり優れているようだが、戦略策定能力、即ち長期的視野で大局を見ているのかどうかが問われる。

 「藪にらみ」的に上の見方をすれば、できないマニフェストをいつまでも許していた民主党の責任のあいまいさは一方では物事を科学的、客観的にみるという姿勢が欠けていることを意味する。失敗を反省し、改善策を学ぼうしないでうやむやのうちに闇に葬る体質だ。事実を正確かつ冷静に直視するしつけを持たないため想像の世界で語り本質を抜きにした政策発想がいまだに語られるは、自民党落第生の小澤・鳩山達の残した傷跡・爪痕なのだ。

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