自民党代表選・プロセス重視で透明度が高い石破氏が望ましい

「自民党は与党であらねばならない。野党としての実績は評価の対象でない」。谷垣氏が党首選立候補を断念した理由はこれだ。プロ野球でいえば2軍での実績が評価にならないのと同じ論理である。はたして5人の候補者たちは自らが中心選手となって自民党を2軍(野党)から1軍(与党)に引き上げるにふさわしい素材だろうか。
プロ野球では2軍から1軍に引き上げられて活躍できるかどうかの目安は「球が速い」「遠くに球を飛ばせる」などスケールの大きさがカギである。総裁としての相応しさのスケールを「①世界から日本をみる視界の広さ、②理論立てて説明して国民を説得するリーダーシップ、③様々な課題を有機的に結びつけ組織的に解決する実行力」として5候補を比較してみよう。

過去に1軍(首相)で実績をあげた安部氏は故障上がりで不安がある。町村氏は年齢的に峠を越えており、まとまりはあるが線が細く動きが鈍い。石原氏は短小軽薄、特に守りが不安定で見ていてハラハラする、立候補以前に基礎的訓練が必要。林氏は5人の中では全くの未知数、1軍登用にはリスクが大きい。唯一、石破氏は思考が論理的で、結論に至る過程を大切にする。みずからやりたい政策の「狙い」や「やり方」を国民に解りやすく説明して理解を求めようとするところが魅力だ。ここが他の候補者との違いだ。特に外交に関しては知識も豊富である。ただし、課題実行に際し組織をまとめるに必要な手練手管を使えるかどうか、ブレーン次第だ。

5人の総裁立候補者の各種討論会での尖閣問題、税の一体改革、TPP---などの政策主張は揃って保守的で、揃って少々タカ派で‐‐‐。異口同音、目先の課題を念頭に個別に短期的解決策を探る。日本を取り巻く課題を世界の趨勢から大局的に見て総合的に解決しようという視座に乏しいようなのが残念。5人の政策主張は大同小異、平均的優等生の模範回答でサプライズがない。これでは谷垣氏と差異が見えないではないか。

自民党党首選の後を考えると、原発問題や領土問題のミスで「動かぬ政治」の民主党の命運は近い将来に尽きる。自民党党首選は「次期首相」選挙だ。長期的視野から日本の将来を考え「失われた20年」を取り戻す大胆な発想があってもいいのではないか。
たとえば「資源の乏しい日本経済が生きる道は輸出しかない。財政赤字、産業空洞化、竹島・尖閣諸島問題、これらの共通の要因は日本の経済力低下にあり、それをもたらしたのは円高。円高の原因は給付(知識層の高い給料など)と負担(低い物価水準など)のアンバランスにある。国内対策で円安に導くには、デノミで給付を引き下げ、負担を引き上げることで平価購買力を下げる」という突飛な発想も面白いかも。

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